腰部脊柱管狭窄症の原因には先天性のものと、後天性のものが考えられます。
先天性脊柱管狭窄症は生まれつき脊柱管が狭く、脊柱管が正常より狭く成長したことによるものです。
後天性脊柱管狭窄症は様々な原因がありますが、多くは加齢に伴う変化によるものです。例えば神経の近くにある椎間板の膨隆や靱帯の肥厚、椎間関節にできた骨棘が神経の通り道を狭くしてしまいます。
加齢以外の原因としては、すべり症(特に腰椎変性すべり症)で腰の骨がずれることによって神経の通り道が狭くなったり、椎間板ヘルニアなどによる合併狭窄、黄色靭帯の肥厚などによる狭窄などが考えられます。
発症しやすいのは50歳~80歳くらいの年代が多いのですが、若いときに重労働や重いものを持つ職業で無理をしたり、腰を痛めたことがある人、タクシーなど長時間運転する人などは加齢により変形性脊椎症が起こり進行しやすいと言われます。
首や腰に負担がかかるスポーツや動作を続けていたり、前かがみや座りっぱなしなど長時間、同じ姿勢をとる環境にある場合は注意したほうがよいでしょう。
腰部脊柱管狭窄症が疑われる症状があるにもかかわらず放っておくと悪化してしまいますので、気になる場合はすぐに病院で診察を受けることをおすすめします。
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