腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが、な ぜ座骨神経痛になるかをご説明しましょう。 まず、腰部脊柱管狭窄症の場合です。
体を 支えている背骨を、脊柱といいます。この脊 柱の中心部は、管状になっています。この管 の中を、脳から伸びている脊髄や、それにつ ながる神経の束である馬尾(ばび)、神経根 が通っています。つまり、脊柱というホース の中を、脊髄や馬尾、神経根が通っていると いうわけです。簡単にいうと、このホースの 一部が何らかの原因で狭くなって、馬尾や神 経根を刺激してしまうことから、座骨神経痛 になります。
腰部の馬尾や神経根は、お尻か ら足にかけて走る座骨神経の始発駅にあたり ます。ですから、馬尾や神経根が障害される と、お尻や足に痛みやしびれが出るというわ けです。 脊柱というホースを細くする原因としては、 最も多いのは老化ですが、中には先天的に細 いために、若くても腰部脊柱管狭窄症になる 人もいます。
一方、椎間板ヘルニアの場合です。脊柱は 円柱状の椎体(ついたい)が重なって構成さ れていますが、椎体と椎体の間に、クッショ ンの役目をしている椎間板というものがあり ます。この椎間板の中心にある髄核(ずいか く)が大きくずれ、脊柱の中を通っている神 経根や馬尾を刺激して、座骨神経痛を起こす のが椎間板ヘルニアです
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