腰部脊柱管狭窄症の場合、座骨神経痛の出 方に特有の特徴があります。それは、「立っ ているときや歩いているときに、足の痛みや しびれが起こる」が、「腰を丸めたり、自転 車に乗ったり、横向きで寝たりしているとき は楽である」というものです。
これは、背筋 を伸ばした姿勢のときに、腰の神経が強く圧 迫されるのに対して、少し前かがみになると、 神経の圧迫がへり楽になるからです。 ところで、椎間板ヘルニアの座骨神経痛の 出方は、先ほど述べた腰部脊柱管狭窄症と全 く違う現れ方をします。つまり、「前かがみ になったとき」「猫背でイスに座っていると き」に、お尻から太もも、ふくらはぎに、痛 みやしびれを感じます。もっと確実に、椎間 板ヘルニアと確定したい場合は、次にご紹介 する方法を試してみてください。
まず、イスに浅くかけます。そして、痛み のある側の足を、ひざをまっすぐ伸ばしたま ま、少しずつ上げていきます。これで症状が 強くなったら、椎間板ヘルニアの可能性がよ り高くなったといえます。
さて、腰部脊柱管狭窄症に戻りましょう。
座骨神経痛のほかに、足の痛みやしびれがつ らくなって歩けなくなり、腰を曲げて一休み すると再び歩けるようになる、このような症 状を、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と いいますが、これも脊柱管狭窄症の典型的な 症状の一つです。 以上のような、症状があれば腰部脊柱管狭 窄症の可能性が高いといえるでしょう。
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