「腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアで、トイレに行くのも辛いんです」
「脊柱管狭窄症と診断されて、5分も歩くことができません」
このように病院で診断された病名を持って、治療院にいらっしゃる方が非常に多くいらっしゃいます。腰痛で病院に行くと、レントゲン検査の結果「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」などと診断されるので、それを腰痛の原因と理解しているのでしょう。
しかし本当にこれらがあなたを苦しめる腰痛の原因なのでしょうか。
腰痛の患者さんを診てきました。椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、間欠跛行、坐骨神経痛、すべり症、分離症、側湾症など、あらゆる腰痛の方が、当治療院にはみえます。そのなかで、病院での診断と腰痛の程度が一致しない人が多いと感じていました。
たとえば椎間板ヘルニアの患者さんの中には、相当量な椎間板が飛び出ているのに痛みはごくわずかな人、逆に椎間板の飛び出しはごくわずかなのに激痛を感じる人がいました。
これは他の病名を訴える方にも同じで、脊柱管が狭窄されていても、しびれを感じることなく普通に歩ける人などもいました。
ジョージワシントン大学の研究で興味深い報告があります。
過去にまったく腰痛を経験したことのない人を観察した結果、60歳以下の5人に1人にヘルニアが認められ、半数の人に椎間板の膨隆(膨らみ)が見られたというのです。
また60歳以上では実に3人に1人に、椎間板ヘルニアが存在し、80%近くの人に、椎間板の膨隆が見られたそうです。
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